"茶色の服の男"
アガサ・クリスティー
中村 能三・訳
ノンシリーズの長編ミステリ。
高名な考古学者の娘であるアンは、父が亡くなり天涯孤独の身となった。
変わりばえのしない毎日に飽き飽きしていた彼女は、冒険を求めてロンドンへ。
そして事件はやってきた!
ロンドンの地下鉄のプラットホームで、ホームの端に立っていた小柄な男が、アンの背後に何かをみとめるや、ひどく恐怖にゆがんだ表情をみせた。
彼は一歩二歩とあとずさりし、ホームから落下。感電死した。
すぐに医者がかけつけ、男の死亡を確認すると、せかせかとその場を立ち去った。
アンはその医者が落としていった紙切れを拾ってしまった。
そこに書いていたものは…。
また、その後、今度はマーロウにある貸家で、下見にきた美しい外国人女性が殺害される事件があり、地下鉄で感電死した男はその邸への紹介状を持っていたことが判明。
2つの事件はつながっているのか?
アンはわずかな手がかりを胸に、有金をはたいて、事件の鍵を握る南アフリカ行きの客船に飛び乗った。
スリルあり、ロマンスありの冒険ミステリ。
無鉄砲でとても魅力的な女性・アンが大活躍します。
サスペンス溢れる巧みな構成もさることながら、素敵な男性とのロマンスにドキドキします。
読みながら一人でニヤニヤしてしまいました。