"チムニーズ館の秘密"
アガサ・クリスティー
高橋 豊・訳
バトル警視の登場する長篇ミステリ。
2ヶ月ほど前、パリで死んだ、中東の小国ヘルツォスロヴァキアの元首相・スティルプティッチ伯爵。
彼はバルカンの長老と呼ばれ、独裁者であり、愛国者であり、政治家であり、天才的な陰謀家であった。
冒険好きな青年・アンソニーは、ひょんな事から、その彼の回顧録をアフリカからロンドンにある出版社に届けることになった。
アンソニーにとっては久しぶりのイギリス。
そのイギリスでは、王政復古の機運熟したヘルツォスロヴァキア国をめぐって、さまざまな人物が入り乱れていた。
石油の利権を獲得せんとする英米代表、王政復古を阻止せんとする革命派…。
そして殺人事件が起った。
青年・アンソニーはこの大事件に巻き込まれていく。
冒険あり、ロマンスありの波乱万丈冒険ミステリです。
冒険好きな青年・アンソニーと、つかみどころのない美女・ヴァージニアがとても魅力的。
ケイタラム卿の所有するチムニーズ館が舞台で、『七つの時計』の姉妹作品です。
ケイタラム卿とその娘・バンドルも登場します。